私は、原研の所属になった事は一度もありませんでしたが、原研の研究者
と深く関わりのある一研究者です。原研が他の研究所に比べて突出して
おかしな組織だと強く感じます。その理由は大体以下のようになります。
1)内部職員の研究者としての業績評価がほとんど無いように見える。
2)本質的な批判が許されない。見ざる言わざる聞かざるが基本。
3)批判をしようものなら集団でつぶしにかかる。
4)仲間になると予算にしろものすごい丼勘定で気前がよい。
5)他の研究所の予算運営と比べて何故あんな金の使い方ができるの
  だろうと不自然な事が多くある。

このようなおかしな点を事前に知っていた上で、
高木 仁三郎著:「原発事故はなぜくりかえすのか」
を読んで唖然としました。私が日本原子力研究所に強く感じていた事が、
高木氏が1960年代に日本原子力事業に感じていた原子力産業の問題点
と全く同じだったからです。つまり、同じ体質が現在まで変わらず存続
し続けているということなんです。

これは、原研も原子力業界の中の一部であり、その異常な体質を示す
良い例ではないでしょうか?