>1)コストがかかりすぎる。

それはない。炉建設も燃料加工も容易。照射実験なども不要。
固体燃料なら必要な炉心の位置変えや交換も不要で作業量が少ない。
低レベル廃棄物も格段に減る。

>2)高温の溶融塩に接する材料の問題がある。

炉材料はハステロイN。

>3)核燃料が液体で常に循環しているのは、どうかんがえても安全性に問題が
>ある。冷却材の漏洩=核燃料の漏洩

格納容器の中だけの問題だけど?
液体燃料であるから減速材の無い場所では決して臨界の起こらぬ
濃度を維持できるし、また漏れたとしてもガラス固化体に固まるだけ。
三重の防壁より外に汚染が及ぶことはまず有り得ない。

>4)常時再処理する=できて間もない放射性廃棄物を再処理する=多量の
>放射性物質が環境に漏洩する

常時再処理をするわけではないんだけど。
それが必要なのは熔融塩増殖炉。ただの発電炉にはそれはいらない。
処理をするのは発生してくる希ガスだけ。これは熔融塩に不溶なので
循環系上部のヘリウム気相に出てくるからこれだけは回収する。
固体燃料であればこれが出来ないために事故時に大量の汚染された
希ガスをばら撒くわけだが、それが起こらない。
また希ガスの回収によって燃焼効率を常時高いまま維持できる。
固体燃料であれば初期装填分の半分しか燃焼できずに再処理行きだが
(そのためまた作業が増えるわけだね)
熔融塩炉では消費された燃料を随時追加していって初期装填分の
実に5倍を30年の運転期間で燃焼することができる。
(その間フタを開ける事もない)

とまあ、真剣に評価すればあきらかに利点が多いが、
>>861氏のようにみなさんイメージで語られるものだからなかなか
大変ですよ(笑)