4.1.1.3.1 オーバーパックの置かれる環境

1) 温度
 緩衝材の熱変質防止の観点からオーバーパックの外表面温度が,
100℃を超えないように設計で対応することとされている(4.2.2参照)。
地下深部本来の温度は,地表面を15℃,地温勾配を深度方向に3℃/100m
とすると(分冊1,3.5.1参照),深度1,000mで45℃程度と推定される。
オーバーパックの周辺温度は,ガラス固化体の発熱により処分直後から
徐々に上昇し,10年から20年程度で最高温度に達する(谷口・岩佐,1999)。
その後,時間の経過とともに低下し,最終的には本来の周辺岩盤の温度と
ほぼ等しくなる。