電力会社の隠蔽工作、偽装工作、虚偽報告、不正点検に対して、いろいろな弁解が行われている。
 安全性には問題がないとか、すでに修理をしたとか、運転しても支障がないというのだ。
 しかし、それを主張しているのは、隠蔽してきた連中だ。
 そんな連中の主張などとても信用ができない。
 法改正をするべきだとか、そういう方向に持っていこうとするのは卑怯だ。
 今回露呈している東京電力、東北電力、中部電力、日本原子力発電の不正行為は、かなり深刻なもので、それも長期間にわたって継続している。
 内部告発がなければ、そのまま大事故が起きるまで継続されただろう。
 すでに事故は発生しており、実際の放射能漏洩量は不明だ。
 原発推進組織は、北朝鮮のようなものであり、まったくオープンではない。
 ただ安全だと繰り返すばかりで、その安全性の根拠がまったくない。
 連中の言い分では、科学技術的に高度なことで、素人の一般人にはわからないということらしい。
 だがそれほど大衆も馬鹿ではない。
 それに実際に原発で作業をしている人も、指示された部分をやっているだけのことであり、原発の構造とか、全体的な仕組みとか、詳細なことはわかっていない。
 狭い自分の担当範囲だけを作業内容だけ知っているということに過ぎない。
 かつて原発CMで、コントロールセンターでのんびりと監視をしているという情景がよく放送されていた。
 あれを見ると何もないように見えるが、実際に作業をしているのは、あの連中ではない。
 放射能まみれになりながら、寿命を縮め、がんになり死亡する連中は、ひどい環境にいる。
 炉心隔壁、炉心収容容器、配管などのはすべて重要だ。
 多少のひび割れとか、傷はどうでもいいということはありえない。
 また恐ろしいことに、作業員が、作業工具や部品を配管などに置き忘れるという事件も起きている。
 小さな部品であっても、そういうものは、被害をもたらし、被害妄想ではない。
 かつて30キロもの重さの部品が配管を巡回していたことがある。
 こういうことでいいのか?