東日本大震災
福島第1原発事故 ダム底に基準超セシウム 周辺10カ所で堆積
http://mainichi.jp/articles/20160925/ddn/001/040/002000c

東京電力福島第1原発周辺の飲料用や農業用の大規模ダムの底に、
森林から川を伝って流入した放射性セシウムが濃縮され、
高濃度でたまり続けていることが環境省の調査で分かった。

50キロ圏内の10カ所のダムで指定廃棄物となる基準(1キロ当たり8000ベクレル超)を超えている。

ダムの水の放射線量は健康に影響を与えるレベルではないとして、同省は除染せずに監視を続ける方針だが、
専門家は「将来のリスクに備えて対策を検討すべきだ」と指摘している。

底土表層濃度の11?15年度の平均値が指定廃棄物の基準を超えるダムは、
いずれも福島県内の10カ所で、高い順に岩部(がんべ)ダム(飯舘村)1キロ当たり6万4439ベクレル
▽横川ダム(南相馬市)同2万7533ベクレル▽真野ダム(飯舘村)同2万6859ベクレルなど。

ム底の110カ所から抜き取った堆積土の数値をもとに10メートル四方ごとの堆積量を試算。

セシウム134と137の総量は推定値で約8兆ベクレルになった。