広大な国土を持つアメリカでさえ、放射性廃棄物の捨て場所が決められない

「核のゴミ捨て場に?」米サウスカロライナ州の不安とは
http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160506/biz/00m/010/001000c

核兵器製造に転用可能な高濃度のプルトニウム331キロが3月下旬、
日本の茨城県東海村から米国に向け出発した。

テロリストの手に渡ることを防ぐなど核不拡散対策の強化が目的だが、
輸送先となる米南部サウスカロライナ州では、「核のゴミ」の最終処分場となることを懸念する声があがっている。
核兵器保有国である米国でさえ処分に悩むプルトニウムを、日本はさらに増やすのか。
サウスカロライナ州で取材した。

 「人々は家を失い、最後には人生さえも変えられてしまう。それは目に見えない形でやってくる」

プルトニウムの輸送先となる「サバンナリバー核施設」(SRS)に近いサウスカロライナ州エイケン市。
1960年代に「ゲット・トゥギャザー」などのヒット曲を飛ばし、
今は同市に住むジェシー・コリン・ヤングさん(74)は、

東京電力福島第1原発事故で「原子力のコストの大きさに気付かされた」と語る。

◆プルトニウム製造に加え、日本からも核物質が……

◆核廃棄物の最終処分地を選定できない米国

◆「核物質が置き去りにされるのは受け入れがたい」