炉心溶融基準、5年間「気づかず」 追及続けた新潟知事
http://www.asahi.com/articles/ASJ3R5G79J3RULFA01M.html

 東京電力は、原子炉の核燃料が溶け落ちる「炉心溶融(メルトダウン)」の判定基準が、
福島第一原発事故当時の社内マニュアルに明記されていたのに、
その存在に5年間気づかなかったと謝罪した。

今になって判明した背景には、事故の原因究明に対する新潟県の取り組みがあった。

東電への不信感を決定づけた出来事があった。

福島事故からしばらくして、東電から受けた「メルトダウンはしていない」との説明だ。
「燃料は溶けているはず」とただす泉田氏に対し、絵を描きながら、炉心溶融は否定したという。

技術委員会でも公表の範囲内でしか回答しない東電に対し、
泉田氏は「質問に対して最小限答えるだけで、自ら調べて直そうという気概がまったくない」と批判。
県は昨夏、不明点を細かく問う質問票をつくり、文書で回答を求めた。