福島第1、事故背景に「閉鎖性」=元原発所長の東電OB−東日本大震災5年
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&;k=2016030800125

甚大な被害をもたらした東京電力福島第1原発事故の発生から間もなく5年。
事故を招いた東電には、組織としてどんな問題があったのか。原
発で所長を務めた経験のある東電OBに聞いた。

「原子力部門は閉鎖的なムラで、外の意見に耳を傾けなかった」と話すのは宅間正夫さん(78)。
東電の火力部門から原子力部門に移り、福島第1原発の技術課長や
柏崎刈羽原発(新潟県)の所長などを歴任した。

東電の原子力部門は「最先端技術を扱っているという
エリート意識が強かった一方、情実人事やごますりが横行していた。

旧日本軍と一緒だった」と宅間さんは振り返る。
「居心地の悪い職場だった。途中から原子力部門に行くと昇進もしにくかった」。