「もんじゅ」頓挫で行き詰まる余剰プルトニウム処理の行方
http://diamond.jp/articles/-/82620

●廃炉への岐路に立たされる「もんじゅ」
 破綻の様相を呈する日本の核燃料サイクル

高速増殖炉「もんじゅ」が、いよいよ廃炉への岐路に立たされている。
原子力規制委員会がこのほど、所管する馳浩文部科学相に対し、
今の原子力機構(日本原子力研究開発機構)では不適格であり、
新たな運営主体を明示するよう、運営の見直しを勧告、
半年をめどに勧告への回答を求めたためである。

しかし、新たな運営主体はすぐには見当たらず、廃炉への政治的な決断を迫った異例の勧告である。
もんじゅの実現が頓挫すれば、使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクルの
抜本的な見直しも避けられず、日本の余剰プルトニウムに対する国際社会の監視の
目がさらに厳しさを増すことは必至である。

●日本の管理態勢は脇が甘過ぎる
 需給バランスを欠いたプルトニウム

●高速増殖炉の実現でようやく自己完結
 「トイレなきマンション」の未熟技術

●「トイレ処理」に取り組む企業も
 プルトニウム処理はどうなる?