もんじゅ運営「失格」の烙印に首相&高木大臣が頭抱えるワケ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/168763

JAEAはもんじゅ以外に全国に原子力関係の研究施設を抱えていて、事故を起こした福島原発
の廃炉にも関わっている。先月19日には福島県楢葉町に廃炉研究の中核となる「遠隔技術開発センター」
をオープンさせたばかり。「原発の廃炉技術開発の世界的拠点をめざす」というもので、研究棟には
国内最大級のスクリーンを使い3D画像で廃炉作業を体験できる設備がウリだ。開所式には馳文科相
とともに安倍首相がわざわざ出席し、高木復興相も顔を並べていた。

「もんじゅの運営で『失格』の烙印を押されたJAEAが、世界に類例のないほど技術的に困難
だといわれている『廃炉』で指導力を発揮できるのか、という疑問符まで付けられることになり
かねません」(自民党関係者)

特に「もんじゅ」の地元選出の高木復興相は、JAEAとはズブズブの関係だ。高木復興相の
政党支部と資金管理団体が、JAEAの業務を請け負う企業3社にパーティー券354万円
(98〜06年)を購入してもらっていたことが報じられ、問題になったこともある。

「原子力規制委員会は余計なことをしてくれた、というのが政府・自民党の大方の感想でしょう。
規制委にもんじゅの運営主体を判断する権限まであるのか。規制委の勧告に強制力はありませんが、
無視したら世論から批判を浴びるのは間違いない」(前出の自民党関係者)