高浜原発3、4号機 大津地裁 運転差し止めの仮処分決定
福井地裁で判決が出された時には「基準地震動」が最大の争点であった。

 基準地震動は原発の設計の前提となる地震の揺れで、原発ごとに異なる。周辺の活断
層などで起こりうる大地震を想定して、地盤の状態を加味し、原発直下の最大の揺れを
見積もる。これをもとに原子炉、建屋、配管などの構造や強度を決める。

 前回の福井地裁の最初の判決では、「最大とされているにもかかわらず、具体例でみる
と幾度も原発周辺で「基準地震動」を超える地震が起こっており、現在の「基準地
震動」は低く設定され過ぎている、そのことは、これを超える地震が起こることが十分
に想定される、その時には原発は地震に耐えられず、深刻な故障を起こすと想定され
る」と言うものであった。

 福井地裁の場合には裁判官は異動させられ、新たな裁判官がこれを覆すという、暴挙
と言える操作が行われた。

 最近、地裁レベルの頑張りが顕著である。

 日本が崩壊する危険性のある中、地裁の健闘は賞賛に値する。