志賀原発活断層 日本は地震国だから
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2015051802000111.html

 北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の真下に活断層が存在する可能性が高まった。
直下で大地震が起きる恐れがあるということだ。
今地下は活動期という。「判定」に厳しすぎるということはない。

 原子力規制委員会の調査団が十三日、志賀原発敷地内の断層に活断層の疑いがあると指摘した。

 1号機原子炉建屋の真下に一本、1、2号機のタービン建屋の真下には二本、
延べ約千三百メートルの活断層が走っているらしいということだ。
それがいつずれて、設備を壊すか、わからない。
住民の不安は察するに余りある。

 福井地裁は先月の関西電力高浜原発差し止め決定で、
関電と規制委の地震の揺れに対する見積もりの甘さを指弾した。

 規制委も電力会社も忘れないでもらいたい。

 この国は世界有数の地震・火山国であり、全国どこでも、住民は地震を恐れ、地震に備えて生きている。

 地震や地震の卵である断層を、ゆめ甘く見るべきではない。