電力の自由化を成功させる条件がある。
フェアな競争環境を整え、公的な監視役を置きフェア状態を維持する事。
送電網を発電会社、配電会社ら切り離し、公的管理下に置き、各配電会社の交通整理を行い、不安定が起きた場合でも他社に影響を与えないように調整する事。

発電会社=電力卸売、配電会社=電力小売という位置づけにより、ユーザーは配電会社によるパック化したミックス電力を購入する事が可能となる。

電力卸売は同じ電力卸売同士で競争し、配電会社は同じ配電会社同士で競争する。
電力卸売は電力小売の企業へ自由価格交渉で売込み、電力小売は魅力的なパッケージを考案し、ユーザー獲得に向けてCM合戦を展開する。

送配電網運用の公的会社=電力送配電公社は安定的な送配電だけを心掛け、送電網利用料は同じマニュアルに沿った同条件で徴収する。

このように、設定し激しく競争させると、無茶な価格設定のところはコスト割れを起こし破綻。余裕にあぐらをかいて高いかをするところは客が離れて破綻。
ギリギリのせめぎ合いにより、幅広いニーズの中から業者側もユーザー側もお互いにベストマッチを探りあいながら、適当なところに落ち着くようになる。
こうなる事が出来れば、電力の自由化は成功する。