「次の大統領」へのテロ・・・について


米国務長官とエジプト大統領、対イスラム国で協力確認

カイロ=翁長忠雄2014年9月14日22時07分

米国のケリー国務長官は13日、カイロを訪問し、エジプトのシーシ大統領らと会談した。

イラクとシリアで勢力を拡大する過激派組織「イスラム国」打倒へ向けて協力することを確認した。
ただ、エジプトの協力は実際の兵力投入ではなく、後方支援などにとどまる見通しだ。

ケリー氏は会談後、エジプトのシュクリ外相と共同会見し、「エジプトはイスラム世界の中心としてイスラム国に対抗するうえで重要な役割を果たす」と述べた。
カイロにイスラム教スンニ派の最高教育機関とされるアズハル大があることを念頭に置いた発言だ。ケリー氏はさらに、エジプトによる東部シナイ半島でのイスラム過激派掃討作戦を支援するとし、攻撃用ヘリコプター「アパッチ」10機を供与するとした。

シュクリ氏は「エジプトの国内と国外でテロ組織に対する対処に違いはない」とし、国内の過激派対策を優先する考えを示唆した。

ケリー氏は一方で、シーシ氏にエジプトの人権状況に関する懸念を伝えた。「アラブの春」後に選挙で選ばれたムルシ大統領の基盤だったムスリム同胞団に対する現政権による弾圧が念頭にあったとみられる。(カイロ=翁長忠雄)