ドイツがクルド部隊に武器供与へ 外交政策を大きく転換

【ベルリン共同】
ドイツ政府は8月31日、イスラム過激派「イスラム国」の進撃に対抗するイラク北部のクルド人治安部隊に、対戦車兵器や小型携帯火器などの武器供与に踏み切ることを決めた。
第2次大戦を招いた過去を教訓に、紛争地域への武器供与は戦闘を悪化させる恐れがあるとして実施してこなかったドイツにとって、外交政策の大きな転換となる。

今回の供与は約4千人分の装備に当たる。
メルケル首相やシュタインマイヤー外相、フォンデアライエン国防相らが同日の協議で決定した。

国防相は記者団に対し、「イスラム国を止めることは人道的な責務であり、安全保障上の利益になる」とした。