C型肝炎治療薬「テラビック」、15人副作用死

読売新聞 7月26日(土)10時34分配信

2011年に発売されたC型肝炎治療薬「テラビック」(一般名・テラプレビル)を服用した患者の4人に1人に全身の皮膚炎や肝不全などの重い副作用が起き、15人が死亡していたことが、
製造販売元の田辺三菱製薬(大阪市中央区)などへの取材でわかった。

発売前の臨床試験(治験)中から副作用の危険性が指摘され、重い肝硬変や肝臓がん患者は処方の対象外となっていた。
しかし死亡例の多くで医師の判断で対象外の患者に投与されていた。

同社によると、テラビックは11年11月の発売以降、昨年9月までの約2年間に1万1135人が服用、23%の2588人に重い副作用症状が出た。
うち13人が肝不全や皮膚炎、腎障害などで死亡、さらに今年2月までに2人が亡くなった。
いずれも薬の服用との因果関係が疑われた。
最終更新:7月26日(土)10時34分読売新聞