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<ウクライナ>「侵入」露軍を攻撃…「装甲車、大半破壊」

毎日新聞 8月16日(土)1時17分配信【モスクワ真野森作、ブリュッセル斎藤義彦】

英紙ガーディアンは14日、ロシア軍の装甲車23台が14日夜、ロシア南部ロストフ州ドネツクからウクライナに侵入したと報じた。
ウクライナ軍当局者は15日、この装甲車の侵入を確認したと発表、その後、ポロシェンコ大統領は「大半を破壊した」と述べた。
事実なら、正規のロシア軍が外部に確認できる形で初めてウクライナ領土に侵入、ウクライナ政府が交戦を始めたことになる。
ロシア側は軍が国境周辺を警戒していることは認めたが、侵入自体を否定した。

ガーディアン紙などの記者は14日夜、露領ドネツク付近の高速道路上で、ロシア軍の記章を付けた装甲車23台と補給車などの車列を目撃。
ウクライナ領に入るのを確認した。目的地は不明。侵入時、ウクライナ側の入国検査はなかった。
露領ドネツク付近にはウクライナ東部向けにロシアが派遣した人道支援車両が停車している。
ロイター通信によると、ポロシェンコ大統領は自身のホームページで、装甲車の侵入報道についてキャメロン英首相と協議、装甲車の「大部分」を破壊したと首相に伝えたことを明かした。

欧州各国は装甲車の侵入を「事実なら国際法違反」と非難。英国は駐英ロシア大使を呼び事情を聴いた。

ラスムセン北大西洋条約機構(NATO)事務総長は15日、装甲車の「侵入を確認できる」と述べた。
欧州連合(EU)の外相会議は15日、装甲車侵入報道を念頭に「人道目的など、いかなる理由があってもロシアによる一方的な軍事行動は重大な国際法違反とみなす」と警告した。
欧米はロシアが人道支援を名目にウクライナへの軍事侵攻を始めると警戒している。

一方、露ロストフ州国境警備当局は15日、「(装甲車が侵入したとの)情報は事実と異なる」と発表した。