ドイツの省エネ政策(その3、省エネ改修の威力)
http://www.kankyo-business.jp/column/008006.php

ドイツは2050年までに「エネルギーシフト」、正確にはエネルギーヴェンデ(=エネルギー大転換、維新)を実施することを2010年秋に決議した。

ドイツというエネルギー消費量が大きい工業先進国において、電力にウェイトを置いた再生可能エネルギーでほとんどすべてのエネルギーを供給することになる。

ただし、このエネルギーヴェンデは、大々的な省エネが推進され、エネルギー消費量が2050年までに半減されることを前提としている。
省エネ政策の柱である建物の省エネについて考察する(その3)。

最終エネルギー消費でみた熱エネルギーの割合

2010年に決議されたドイツの「エネルギーシフト構想」では、毎年2%程度の一次エネルギー供給量を削減してゆき、
2050年までにエネルギー需要を半減させることが工程表として掲げられています。

したがって、「クールビズ」のような市民の行動の変化による省エネでは、この目標に到達することはまったく叶いません。
もちろん、エネルギーの浪費を推奨するわけではないのですが、エアコンの設定温度を数度上げたところで、
それでは、ドイツは「どこに」毎年継続的にエネルギー消費量の削減を見出そうとしているのでしょうか? 省エネの柱は次の3本立てとなります。




カスカス = クールビズ推進