「ごみ置き場が決まらないのに、原発の再稼働など愚かなことだ」

決まらない最終処分場/(2)核のごみ/脱原発への道 ドイツ・スイスは今
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201408/20140806_73007.html

<漏出の危険性>
 中間貯蔵の実績から、ゴアレーベンは最終処分場の建設地となることが確実視された。
ところが地下水を通じ放射性物質が漏れ出す危険性が専門家の指摘で浮上し、
反対運動が激化。国は交渉を断念し、11年11月、計画を撤回した。

 40年を費やした揚げ句、振り出しに戻った核のごみ置き場探し。
政府は2031年までに候補地を決定したい意向だが、福島第1原発事故後、
原発関連施設に対する国民の視線は一段と厳しい。ア
ウワー氏は「この先50年は決まらないのではないか」と見通す。

 日本で最終処分場の議論が本格化したのは90年代に入ってからだが、受け入れ先は決まらない。
使用済み核燃料の多くは各地の原発で保管され、総量は1万4000トンに上る。原発が稼働すれば増え続ける。

 視察した福島県議の一人が苦々しく言い放った。
「ごみ置き場が決まらないのに、原発の再稼働など愚かなことだ」