「太陽光(非住宅)」という項に着目してほしい。2011年度以前は累計でも約90万kWの設備容量に過ぎなかった。
それが翌年に通称FIT法案が施行されたことにより、今年の5月末時点で1937万kWが新規に認定されたのだ。

新規の再生可能エネ電源の合計が約2237万kWであるから、「太陽光(非住宅)」だけで全体の87%弱である
(*しかも住宅用の太陽光を合わせれば93%になる)。

このように、FIT法案によって「再生可能エネルギーが爆発的に普及した」というより、単に「メガソーラーが爆発的に普及した」と言うことができる。

私は一年半前、同法の施行により、その手軽さからメガソーラーばかりに投資が集中すること、買い取り価格は40円前後になること、
建設費抑制のため中韓パネルが多く採用されること等を予測したが、すべて的中した。

そして、その買い取り価格がもともと市場基準では大幅な逆ザヤであり、それを賦課金という形で
広く薄く消費者に転嫁することでごまかしているに過ぎず、よって建てるほどに実質損害が膨らむことを警鐘した。