福岡県議、保護者会行事のガソリン代も政調費に
読売新聞 7月8日(日)10時33分配信

福岡県議会の大塚勝利議員(47)(公明党、福岡市東区選出)が2011年度の政務調査費のガソリン代として、
子供の小学校の保護者会出席のための移動費を計上するなど、ずさんな処理をしていたことが読売新聞の調べでわかった。

大塚議員は取材に対し、一部の不適切な支出を認めたうえで、「返還したい」と話した。
同県議会ではガソリン代に関して領収書の提出義務がなく、自己申告に任されており、改めて議員の公金意識の低さが浮き彫りになった。

県議会の政調費の支出に関する要領では、調査活動での車の走行1キロ当たり20円をガソリン代に充てることができる。
行き先と走行距離、調査内容を自己申告する規定になっている。

大塚議員の収支報告書によると、11年度は1万2606キロ走行し、25万2120円を受給。
主に福岡市内で活動しているが、同市内が選挙区の他の公明党議員4人の年平均は4000キロにも満たず、大塚議員の走行距離の方がはるかに多い。
10年度は1万3792キロ(27万5840円)、09年度は1万2500キロ(25万円)だった。

今年1月31日には「県議会棟で県民相談」とし、74キロを走行と申告。
しかし、東区の自宅から県議会は往復でも約20キロしかない。

このほか、昨年8月31日には、東区内の「個人宅での県民相談」として92キロ、同5日には自宅がある町内で「下水道の調査他1件」として50キロと申告するなど、不自然なケースが散見される。