シリア首都近郊のテレビ局を反体制派が襲撃、記者ら7人死亡
ロイター 6月28日(木)8時22分配信[ベイルート 27日 ロイター]

アサド政権と反体制派が内戦状態にあるシリアで27日、
首都ダマスカス近郊にある民間衛星テレビ局「アルイクバリヤ」の本社が武装勢力に襲撃された。
国営メディアによると、建物が爆破されたほか、記者3人と警備員4人が射殺された。

アルイクバリヤの本社はダマスカス南方約20キロに位置する。
シリアのメディアは情報省により厳しく規制されており、反体制派は同局がアサド政権の代弁者だと非難している。

放送は襲撃後しばらくして再開され、2階建てビルの壁にできた銃弾の跡やフロアに広がった血が映し出された。また、ほぼ全壊した建物もあったという。

現場にいた職員は国営メディアに対し、
「小さな爆発音がした後、大きな爆発があり、銃を持った男らが乱入してきた。オフィスが荒らされ、報道ルームが完全に壊された」と語った。

アサド大統領は26日、同国が「あらゆる方向から見て戦争状態にある」と語り、反体制派との衝突が内戦に発展しているとの認識を示していた。

英国に拠点を置くシリア人権監視団によると、
シリア各地で27日も激しい戦闘が続き、民間人86人を含む150人以上が死亡したという。