シリア、全土で事実上の内戦状態に　
2012年6月11日 18時38分【ダマスカス共同】

アサド政権の反体制派弾圧が続くシリアの首都ダマスカスで１１日までに、
これまでにない激しい戦闘が始まり、シリアは全土で事実上の内戦状態に入った。
調停役のアナン前国連事務総長が提案した「停戦」は１２日で発効から２カ月だが、破綻は明白。
反体制派は政権側への攻勢を強めており、犠牲者拡大が懸念されている。
国連とアラブ連盟のシリア合同特使であるアナン氏は新たに関係国による「連絡調整グループ」を設置する構想を表明。
ロシアも事態打開のため国際会議開催を主張するなど外交解決の模索は続いているが、国際社会は暴力停止に有効な手を打ち出せていない。