『先人に学ぶ2 〜ドイツの挫折 太陽光発電の「全量」買取制度、廃止へ〜』
http://ieei.or.jp/2012/03/opinion120305/2/

日本でも今年7月から全量買取制度が導入されるため、各社がメガソーラ
ー(大規模太陽光発電所)建設に乗り出しているというのだ。
企業であれば、これはきわめて正しい行動だ。固定価格買取制度に
いち早く乗れば、絶対に損せず、労せず儲けることができるからである。

たとえば、今、中国から安い太陽光パネルを大量に輸入してメガソーラ
ーを設置すれば、高い価格(例えば1kW時あたり45円など)で一定期間
確実に買い取ってもらえる。
太陽電池メーカーとしては、数年後、買い取り価格の下落分を補って
余りある高効率技術を開発する相当の自信でもない限り、技術開発を
続ける気にはなれないだろう。まさに「早い者勝ち」なのだ。