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政府は23日に電力会社の今夏の需給見通しが妥当かどうかを判断する「需給検証委員会」を開く。
夜間の余剰電力などで発電する「揚水発電」の位置付けが焦点の一つ。
今夏の気温が2011年度並みだった場合、政府試算では関西電力管内の揚水発電による電力供給力が11年度実績比137万キロワット減の328万キロワットとしている。

だが民間団体などから「政府は低く見積もっている」との批判もある。揚水発電の供給力をどれだけ反映するかで、原発再稼働の判断も分かれる。(小川淳)

揚水発電は原子力発電所の付帯設備。夜間の余剰電力などで水をくみ上げ、水力発電と同様に水車を回転させて発電する。
現在は全国で原発が停止しているため、供給力が極端に落ちており、政府は他社の電力管内からの夜間融通分を含めても11年度の実績と同じ供給力を確保するのは困難としている。