>>23つづき
群馬県は19日、ホルムアルデヒドの発生原因の調査に着手。
高崎市を流れる烏(からす)川にかかる共栄橋では、午前11時過ぎから、県水質検査センター職員2人が水質検査を実施した。

職員は、橋の中央部分からバケツをくくりつけたロープをおろして採水。
ホルムアルデヒドを生成させるため、塩素約2.5ミリリットルを混ぜて簡易試験を行った。
水が試薬に反応し、黄色なら、ホルムアルデヒドは不検出。緑に近づくにつれて濃度が高くなっていくという。
この場所で採水した水の色は目視では黄色のまま。
職員の一人はほっとした表情を見せ「水は生活に不可欠なもので、市民の関心も高いはず。さらに詳細な検査も行い、安全性を証明したい」と話した。

一方、行田市の行田浄水場で17日夜に水質基準値の約2倍にあたる同0.168ミリグラムを観測した埼玉県。
国土交通省関東地方整備局が18日夜から上流の下久保(群馬、埼玉県)・薗原(群馬県)両ダムから放水したからか、上流6キロ地点にある取水口「利根大堰(おおぜき)」では、18日夜から4時間にわたり基準値を下回る数値にとどまった。
県は上流の事業所から排出された化学物質が浄水場で使う塩素と反応し、ホルムアルデヒドが生成された可能性もあるとしている。