東京電力を除く電力9社の春闘交渉が5日大詰めを迎え、北海道を除く8社が労働組合と妥結した。

焦点の年間賞与(ボーナス)の妥結額は組合員平均で133万〜164万1000円となり、前年実績と
比べて4万〜32万3000円減と大幅に落ち込んだ。
火力発電の燃料費増などで業績が悪化したためだ。

一方、東電は社員の年収2割削減(賞与は5割削減)を実施しており、労組は今春闘で賞与要求を行わな
かった。
会社側も、公的資金による1兆円の出資を要請したことなどを踏まえ、今夏のボーナス支給を見送ること
を組合に提示している。

妥結8社のうち最大の下げ幅は東北電力で、前年実績より32万3000円減の133万円(要求額162万2000円)。
関西電力も12万1000円減の160万4000円(同172万5000円)だった。