県地域防災計画の修正案を承認 - STS(動画あり)
(2月13日 20:32)
県が見直しを行っている、佐賀県地域防災計画が13日まとまりました。
このうち原子力防災についてポイントを整理します。
現在、原発の防災対策を重点的に行う「EPZ」と呼ばれる地域は玄海原子力発電所から半径10キロ圏内とされています。
見直しの結果、これに加えて原発から半径20キロ圏内の地域は避難計画の策定などを行うこととしました。20キロ圏内には玄海町に加え唐津市、伊万里市が含まれます。
さらに20キロから30キロ圏内については屋内退避に備えるとともに避難先の確保が規定されています。
また学校や病院などは原発から30キロ「圏外」に避難先を確保するほか、大規模な原子力災害が起きた場合、オフサイトセンターの代わりの機能を県庁内に置くことなども盛り込まれました。
13日の佐賀県防災会議では福島第一原発の事故を受け県が見直しを進めている佐賀県地域防災計画について前回の会議で出た意見や県民からの意見をもとに新たに修正を加えた内容が報告されました。
計画の原案では医療機関などが独自に避難計画を作ることになっていましたが、修正案では県が医師会などと連携して医療機関などの避難先の確保を支援することになっています。
また環境省が公表した除染のガイドラインに基づいた除染の方法が新たに計画に盛り込まれました。
委員からは船舶を使った避難は危険性を伴うので訓練を重ね問題点を抽出すべきといった意見などが出されました。
佐賀県地域防災計画の修正案は13日の会議で承認され県は今後県民へ周知していくことにしています。
今回の防災計画見直しは国の指針が改訂されるまでの暫定的なものという位置づけです。
国は4月に原子力防災指針の改訂を予定しています。それを受けて県は半年以内、10月までに国の改訂内容をどう防災計画に反映させるかを改めて検討することになります。
今後の課題として「見やすさ」「分かりやすさ」「使いやすさ」の重視というのがあげられました。
計画を作るのが目的ではなくいざとなった時に機能する計画にするために、これから県民にどう周知していくか今後の取り組みがポイントとなりそうです。
http://www.sagatv.co.jp/news/text/news3ch.php#0152085