橋下市長「関電は転換点」 株主総会で原発廃止提案

 大飯原発3、4号機の再稼働に向けた準備を進める関西電力の株主総会は27日午前10時から始まった。
例年より広い梅田芸術劇場(大阪市北区)に会場を変更して開かれ、正午現在で、過去最高だった昨年を上回る
3768人の株主が詰めかけた。
 総会には、筆頭株主の大阪市が「可及的速やかに全ての原発を廃止する」ことを定款に盛り込むよう求めた議案
など計10議案を提案。橋下徹市長も自ら出席し、「関西電力はこのままではつぶれてしまう。いまが転換点だ」
などと、関電の経営陣に「脱原発」路線への転換を迫った。
 総会では、八木誠社長が2011年度を振り返り、「原子力プラントが再稼働できず、過去最大の赤字になるなど、
創業以来の非常事態に直面した一年となった」と総括。そのうえで、大飯3、4号機の再稼働が政府に認められたこと
を報告し、「12年度はまず、安全確保を前提とした原子力プラントの再稼働と電力需給の安定確保に全力で取り組む」
と強調した。

http://www.asahi.com/business/update/0627/OSK201206270037.html