北朝鮮「来月衛星打ち上げ」予告 
2012年3月16日 14時54分【ソウル=辻渕智之】

北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、地球観測衛星「光明星」3号を4月中旬に打ち上げると発表した。
長距離弾道ミサイルの可能性もあり、ウラン濃縮活動の一時停止、長距離弾道ミサイル発射の停止を約束した2月末の米国との合意を破ることになる。
米国による食糧支援や核問題をめぐる6カ国協議の行方に影響を与えそうだ。

中央通信は、打ち上げは4月15日の故金日成(キムイルソン)主席の生誕100年に合わせ、4月12〜16日に実施すると伝えた。
光明星3号は運搬ロケット「銀河」3号で平安北道鉄山郡の西海衛星発射場から打ち上げるという。

北朝鮮は2009年4月5日、人工衛星の名目で長距離弾道ミサイルを発射。
テポドン2号の改良型とみられ、1段目のロケットは日本海に落ち、残りは東北地方上空を通過し太平洋に落下した。

米朝合意の破棄に至るとすれば、金正恩(キムジョンウン)氏の新体制に意見の対立があるか、合意履行の直前に米国への要求をつり上げる狙いの可能性もある。
(中日新聞)