研究のことは電力会社にとっては枝葉の議論だ。電気事業に必要な設備
は日立、東芝、三菱が研究開発する。経済や社会の分析も三菱総研が行
う。だから電力会社は開発や分析に必要な情報と費用を提供すればよい。
これが最も効率的でやり方である。どうしても電力会社で研究したいのであ
れば電中研に費用と人を集中して行うくらいは理解しよう。そもそも電力会
社毎に研究所を持つ必要性があるのか。地域の役に立つなんて理論は地
域独占の継続を望む電力会社都合の表現だ。どうせ言うのであれば業界
の総力で日本の役立つ研究というべきだろう。だけどこの会社の特許戦略
は抱え込みすなわちクローズドで一企業の権利防衛と公言している。地域
に役立つ研究が詭弁であることは明白だ。