トップページatom
266コメント190KB

【TWR/CANDLE/4S】次世代原子炉スレ6【HTGR/PBMR】

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001名無電力140012011/07/22(金) 22:26:53.51
TWR(進行波炉)、CANDLE炉、4S炉、HTGR(高温ガス炉)、PBMR(ペブルベッド炉)
高速増殖炉、小型モジュール炉、受動安全炉(AP1000等)、加速器駆動未臨界炉、トリウム関連炉 etc・・・。
ニュースや資料やデータの情報交換などにご利用ください。

【ルール】
1.原発の是非はスレの趣旨とは関係ありません。原発賛成・反対の議論は他のスレでどうぞ。
2.別の話題が進行中に強引に割り込んで特定の炉をゴリ押しする行為は禁止します。
3.客観的証拠のない推測や、主観による陰謀論を押しつける行為は禁止します。
4.サイトの紹介はURLを貼るだけにしましょう。本文を長々とコピペする行為は禁止します。
5.サイト紹介を連投するコピペ爆撃行為も禁止します。
6.同じレスを何度もコピペしたり、空欄を連投する荒らし行為は禁止します。

前スレ
【TWR/CANDLE/4S】次世代原子炉スレ5【HTGR/PBMR】
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/atom/1307098398/
0030名無電力140012011/07/29(金) 21:46:54.38
■高温ガス炉について2

高温ガス炉の核燃料は、ウランまたはプルトニウムMOX粒燃料を
黒鉛で被覆して、その外側をシリコンカーバイトで被覆した構造で
濃縮度は17%程度。燃焼度は120Gwd/tを超える

濃縮度が高く、同じ燃料重量で、在来燃料の3倍程度発電できるから
=使用済み核燃料の排出量は、同一発「熱」量で1/3になり
=熱効率向上も考えると、同一発「電」量で1/5になる
  再処理コストが1/5に省けて
  現在の2.5倍発電しても六ヶ所村だけで再処理能力が足りるようになる

但し、濃縮度引上げは、ウラン/プルトニウム消費・超長寿命核種の削減には、
効果がないから1/5にはならず、熱効率向上で1/2強になる程度だ

濃縮度が高い燃料は反応度が高い=発熱量が高く危険ではないか?という懸念は無用

細粒燃料が黒鉛中に分散しているために「燃料装荷量自体が1/3以下」
「燃料1グラム辺りの放熱・熱伝達表面積が非常に広く冷めやすい」

封じ込めについては、ジルコニウム合金が強度低下をきたすのが300℃近辺
なのに対して、シリコンカーバイドの耐熱温度は千数百度を超え、冷却材と
粒燃料の間に黒鉛がある

そもそも、核燃料の大部分を占めるウラン238は発電に余り貢献していないが
原子炉が爆発して噴き上げられれば、超長半減期汚染物質になるので、
増殖に必要以上に拘らないなら、濃縮度を上げて、粒を細かくして、装荷を減らし
炉内のU238を削減したほうが、炉内放射性物質量が減ってリスクが減り
再処理必要量も減る・・という原理と思われる
0031名無電力140012011/07/29(金) 22:14:07.82
■熱効率の重要性・・熱効率2倍になると?
 【立地問題解決】同じ発熱量で2倍出力。現在1基130万kwが260万kw可能になり
         老朽65万kw炉x2基を260万kw炉x1基で代替すれば、 
         基数半減(事故確率半減)発熱量同等で出力2倍   
 
 【ウラン値上がり】kwh辺り、ウラン消費半減
 【廃棄物削減】  超長半減期廃棄物半減
 【再処理コスト】 濃縮度Upと合わせて再処理コスト1/5 


軽水炉熱効率30%→石炭火力42%→高温ガス炉ガスタービン複合50%

石炭は溶融灰がガスタービンに絡むから
ガスタービン複合による熱効率向上には原子力やガスよりは向かない
--------------------------------------------------------
再処理の技術上の問題

・シリコンカーバイド被覆の黒鉛玉のなかから芯にある燃料粒を取出すのが
 やや難しいが、臼で挽いて、シリコンカーバイド被覆を破砕してから
 黒鉛を燃やすか、溶かす事で、使用済み粒ウランを取り出すことが可能
・六ヶ所村か何処かに、その「前工程工場」を作らねばならない
-----------------------------
規模の問題
・昔の航空機の大馬力空冷エンジン(4重星型など)が、例外なく気流の
 下流側の気筒の冷却不良に悩まされたことで容易に理解できるが
 高温ガス炉は現在の設計のままでは、高さを余り高くできない 
・ガスで直接冷却するなら30万kw炉より高さを高く出来ない

・炉のコスト的には二次元的な拡大は効率が悪く、3次元的拡大が必要
0032名無電力140012011/07/29(金) 22:56:15.30
■高温ガス炉の規模問題・黒鉛火災の解決策
 1)液体金属・高温ガス二次冷却炉
  アルミか鉛ビスマスなどの液体金属で圧力容器を満たして
  一次冷却材として、圧力容器中に熱交換器を設置してヘリウムで空冷する
    ・三次元的な規模拡大が容易で建設費が安上がり、廃炉廃材も少ない
    ・黒鉛火災がおきにくく、液体金属による黒鉛火災窒息消火も容易


 2)溶融塩、高温ガス冷却炉
   圧力容器の底に黒鉛レンコンを設置し、上部にヘリウム熱交換器を設置し
   中濃縮ウランを溶かした溶融塩を満たす。
   圧力容器底部の黒鉛レンコンで核分裂した溶融塩はポンプ/対流で上部の
   熱交換器でヘリウムに冷やされてポンプ/対流で沈降してまた黒鉛レンコンに入る
    ・三次元的規模拡大が容易
    ・黒鉛火災が起き難く、万一生起しても、溶融塩で窒息消火可能
    ・溶融塩の耐熱が問題

■防災の問題・遮蔽
 軽水炉ならば、格納容器を常時水棺するMRXのようなデザインならよいが
 黒鉛炉ならば液体金属を格納容器に満たし、格納容器の外から流水で冷やす
 のかどうか・・遮蔽は水封パネルかどうか
 
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています