7月14日(ブルームバーグ):日立製作所は14日夜、
リトアニアが建設を計画しているビサギナス原子力発電所について、
提携先の米ゼネラル・エレクトリック(GE)とともに同国政府から優先交渉権を得たと発表した。
東芝傘下の米ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)に競り勝った形だ。
  リトアニアの首都ビリニュスで記者会見した同国エネルギー省のロマス・シュベダス副大臣によると、
同国政府は今年末までに日立側と契約を結び、2020年までに同原発を竣工させる予定。
同副大臣は「われわれは最もエコノミーな提案を選んだ」と述べたが、建設コストは明らかにしなかった。
  日立の中西宏明社長は6月に現地で同国首相と面会し、受注を働き掛けていた。
日立は発表文で、
リトアニアに対し提案している改良型沸騰水型原子炉(ABWR)は「東日本大震災の経験を踏まえ、
代替電源の確保や機動的な除去機能の復旧対策反映など、さらに安全性を向上させたもの」だと強調している。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920014&sid=akyvk5Br4VtA