関西電力、高浜2号機が停止へ 厳しさ増す冬の電力需給
産経新聞 11月24日(木)23時11分配信

関西電力は、高浜原子力発電所2号機(福井県高浜町、出力82・6万キロワット)が定期検査に入るため、25日中に運転を停止させる。
高浜2号機の運転停止で、関電の原発全11基のうち運転中の原発は4基から3基になるが、
来月中に2基、来年2月には残り1基の原発も停止する予定で、今冬の電力需給がいよいよ厳しさを増す。

電気事業法では、原発の定期検査について前回の検査終了日から13カ月を超えないと決められている。
高浜2号機の運転停止は今月18日の予定だったが、少しでも長く原発を運転させるために、13カ月目にあたる25日まで運転を延長した。

引き続き、大飯原発2号機(同県おおい町、117・5万キロワット)が12月16日、
美浜原発2号機(同県美浜町、50万キロワット)が同18日、来年2月20日には高浜原発3号機(87万キロワット)が定検入りし、全11基の原発が停止する。

関電は、原発の全基停止の影響などで最も需給状況が厳しくなる来年2月の供給力を2412万キロワット、需要は2665万キロワットと想定。
電力不足率は9・5%で、一定の予備力を含めると12・1%となり、厳しい状況を迎えることになる。

同社は、12月19日からスタートする昨冬比10%以上の節電要請や他電力会社からの電力融通などで今冬を乗り切りたい方針だ。