チェルノブイリでは甲状腺癌に有意な増加が見られているほか、高線量被ばくでは他の固形癌も増加している。ただし、低線量での影響はいくつか示唆する研究はあるもののコンセンサスとしては確認されていない。
催奇性や遺伝的影響についてはチェルノブイリでも、広島、長崎でも確認されていない。
過去のデータで影響が全くないなんてのは間違いだけど、事故から1年間の累計で100mSv未満の被ばくであれば固形癌については将来に渡って影響が確認できない可能性が高く、今回の福島の事故では現場の作業員以外に有意な影響が出ることは考えにくい。
甲状腺癌についてはチェルノブイリでは調査対象の子供は短期間に200〜10,000mSv程度(甲状腺等価線量)被ばくしており、福島ではおそらくそこまでの被ばくはないので、これについても影響が出るとは考えにくい。