http://www.min-iren.gr.jp/syuppan/genki/2010/230/genki230-01.html

▼厚生労働省の2008年「人口動態調査」

「白血病患者が全国平均の▼11倍」

 原発の健康被害の心配がささやかれ、「上場(うわば)から嫁はもらうな」と噂されていると聞いた。「上場」とは東松浦半島の北部台地、唐津市の呼子、鎮西、玄海町、肥前町の玄海原発周辺のことだ。
 さらにショッキングな報告がある。この地域は「白血病患者が全国平均の11倍」という。厚生労働省の
二〇〇八年「人口動態調査」によると、人口一〇万人に対し全国平均は六・〇人、佐賀県は九・二人、唐津保健所管内は一六・三人、玄海町は六一・一人という驚くべき数字だ。
 この問題を唐津市議会で取り上げた浦田関夫市議(61)は「因果関係ははっきりしない。しかし、放射能との関係を否定もできない」という。
(福島県・浜通り医療生協理事長)は「もっと調べてみなければならない。二〇〇六年にチェルノブイリに行ったときに聞いた話ですが、事故から一〇年も経ってから、がんや白血病が増えたのだそうです。同じようなことが起こっているのかもしれません」と指摘する。