>>555
原子力も火力もボイラーで水蒸気を作ってタービンを回すという基本構造は同じです。
効率を良くするために水蒸気の温度・圧力を高くすれば良いのも同じ。

ただ、原子力の場合、燃料棒をジルコニウム被覆で覆う必要があるのですが
(核反応で生じた物質、特に気体の放射性物質を放出させないためです)
ジルコニウムは高温高圧の水蒸気に触れると酸化し水素ガスを放出するのです。
そこであまり水蒸気温度・圧力を上げられないので効率が低いのだそうです。

火力では高温高圧が可能なので、超臨界水が利用可能です。
超臨界水とはある一定以上の温度圧力になると、気体と液体の両方の性質を持つ
濃厚な蒸気となることです。
これでタービンを回すと効率が良いのです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E8%87%A8%E7%95%8C%E6%B5%81%E4%BD%93