>>624
>1)塩化物を使用した熔融塩は中性子を減速しにくく、高速炉的な性質が強くなる。

違います。中性子減速の大部分は黒鉛ブロックが担っており、
溶融塩による減速は小さな割合にすぎません。
なお黒鉛減速材を用いない溶融塩炉は未だどの国においても研究されていません。

>3)消滅処理は今のところ熔融塩炉と未臨界炉ぐらいしか良い方法が無い。

違います。残念ながら高速中性子に拠ってのみ消滅処理できる放射性物質が多く存在します。
あたりまえですが溶融塩炉は高速中性子の量が高速炉よりずっと少ないため効率が悪いです。
米国でも消滅処理のために何10年か前に一旦やめた高速炉の研究を再開しています。

エネルギーの大きい中性子を叩き込める未臨界炉は消滅処理には理想的ですね。
しかし多くのエネルギーが要ることや加速器の実用化のハードルが高い問題があります。