放射性物質「未公表の東電測定値あった」 官房長官
福島第1原発、細野補佐官から報告

2011/5/27 17:17 NIKKEI

 枝野幸男官房長官は27日午後の記者会見で、東京電力の福島第1原子力発電所周辺の
放射性物質のモニタリングデータについて「これまで政府として把握して公表してきたものや
東電が直接公表してきたもの以外に未公表のものが存在していた、と細野豪志首相補佐官
から報告を受けた」と明らかにした。

 細野補佐官の報告を受けて「理由や経緯を含めて直ちに内容を精査・整理して公表をするように、
そして同様のことがないかについてさらに厳しく東電に指摘して調査をさせるように細野補佐官に
指示した」と述べた。

 これまで東電が公表してきたデータに関しては「『これで全て』という前提で対応できない。
まだある可能性が十分あるという目で求めていきたい」としたうえで、「日本の原子力行政に
とって深刻な事態で、国民に対して申し訳ないし東電に対しては怒っている」と不快感を示した。
〔日経QUICKニュース〕