トリウム溶融塩炉FUJIの炉内は、燃料塩と容積の90%を占める裸の黒鉛のみから出
来ています。核燃料は233Uを最初に供給するのみで、不足してくるトリウム塩の追加
(日量数百グラム)も半年に一度位で済みます。炉寿命の間、他の核物質は殆ど取扱不
要で、解体後に全燃料塩を化学処理工場に持ち帰ればよいのです。核物質の路上輸
送総量は大きく低減(数十分の一)されます。核燃料には233U・235U・239Puのいず
れも使用可能です。