ウランの核分裂生成物など、人工的に作られる放射性同位体としてセシウム137と
共にストロンチウム90がある。ストロンチウム90は、半減期が28.8年でベータ崩壊を
起こして、イットリウム90に変わる。原子力電池の放射線エネルギー源として使われる。
体内に入ると電子配置・半径が似ているため、骨の中のカルシウムと置き換わって
体内に蓄積し長期間に亘って放射線を出し続ける。このため大変危険である。

ストロンチウムは、体内に取り込まれると、カルシウムと認識され骨に蓄積されてしまい
白血病や骨の癌を発病させ、もっとも人体に悪影響を及ぼす放射性物質である。