福島第一原発事故 技術的考察スレ 19
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0231名無電力14001
2011/03/28(月) 01:41:25.76続)セシウム134は、第1に直接の核分裂で出来る。
第2にI-134(これは多い)のβ崩壊で出来る。第3にCs133も多くできるので、
それが原子炉内部で中性子環境にさらされ、中性子捕獲でできる。
ちなみに核分裂では非対称、重めの核と軽めの核。重め集団がCs, I, Xe, Ba等。
続)Cs134の謎。生成過程の第1は直接の核分裂。しかしCs134は137に
比べて出来にくい。この理由はCsの原子番号(陽子数)が奇数55だから。
Cs134=偶数の質量数134は、中性子数も奇数の79。ところがどんな原子核も
奇数 奇数は不安定で出来にくい。だから少ないはず。ボツ。
続)Cs134の謎。生成の第2はI-134からのβ崩壊。先ほど誤記で実はI-134も
少ない(理由は同じく陽子数+中性子数=奇数 奇数)。しかもI-134から
1回目のβ崩壊でXe134、これは安定。よって2回目のβ崩壊は起こらない。
だから(数少ないだけでなく)原理的に、これもボツ。
続)Cs134の謎。生成可能性の第3は、Cs133からの中性子捕獲。
Cs133は陽子数+中性子数=奇数+偶数、これは普通に多い。
Cs137が多いのと同様。でも原爆ではCs133止まり。しかし原子炉内では
Cs133が中性子に曝され続け、中性子捕獲でCs134が生成。今回これを観測。
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