つまり、再臨界は起こりうるが、それほど巨大な爆発になる、といったことは ないものと想像します。

なお、減速剤がないから再臨界はおこらない、というのは以下の2つの理由で
間違いです。まず、現在のところ核燃料の大半は水につかっています。
また、 既に述べたように相当量の 239Pu が生成されていて、これは
高速中性子でも 核分裂します。また、3号炉の燃料棒の 1/3 は MOX 燃料
というもので、 これは初めから 239Pu を 4% (資料によっては9%と書いて
あるけどこれはちょっ と考えにくい)ほど含んでいます。
燃料の融解が起こると比重が違うのでプル トニウムとウランが分離し、
主にプルトニウムが下にたまる、ということも考 えられます。

そうなると、上にウランの重い蓋があって、その下でプルトニウムの臨界が
起 こることになり、ある程度の規模の爆発が可能になるかもしれません。

http://jun-makino.sakura.ne.jp/articles/future_sc/note098.html#rdocsect116