カイロで宗教対立から5人死亡 教会前で群衆衝突
2011年5月8日 10時45分【カイロ共同】

中東通信などによると、エジプトの首都カイロで7日、
イスラム教徒と、キリスト教の一派コプト教の群衆が衝突、医療関係者によると、少なくとも5人が死亡、54人が負傷した。

サラフ主義者と呼ばれるイスラム原理主義の群衆数百人が、カイロ西部の教会前に集まり、
イスラム教に改宗した、コプト教聖職者の妻が行方不明になったと主張。
「教会が女性を誘拐した」と訴えた。

コプト教信者も教会を守るために集合。
女性が同日、キリスト教系の衛星テレビに出演し、改宗していないと述べたため、イスラム教徒側が憤りを強め、衝突に発展した。
双方は銃を撃ち合ったり、火炎瓶や石を投げたりした。

エジプト国民の10%弱がコプト教信者。
同国での宗教対立は近年、増加傾向にある。