リビア空爆強化をNATOに要求 英仏外相
2011年4月13日0時8分

北大西洋条約機構(NATO)加盟国から12日、リビア空爆のさらなる強化を求める声が上がり始めた。
NATOは先週末から空爆を強化したが、戦況は足踏み状態にある。
13日にはカタールで、14日からはドイツで関係諸国の会議が相次いで開かれ、攻撃のあり方が議論になりそうだ。

ロイター通信によると、フランスのジュペ外相は12日、ラジオ番組で「NATOの軍事行動は不十分だ」と発言し、現在の戦況に不満を示した。
英国のヘイグ外相も同日、欧州連合(EU)外相会合のために訪れたルクセンブルクで、NATOの攻撃をさらに強化するよう求めた。

これに対し、NATOのユム准将は12日の会見で「成果は十分、上がっている」と反論した。

NATOは激戦地の西部ミスラタなどに先週末から集中的な空爆を続けており、カダフィ軍は「混乱の兆候を示している」(ブシャール司令官)という。

NATOは「空爆のテンポを上げている」と強調しているが、カダフィ政権軍の抵抗は根強く、戦況が大きく改善する状態には至っていない。(ブリュッセル=野島淳)