2年前にIAEAが警告か 米公電を基に英紙報道 2011.3.16 22:45

 16日付の英紙デーリー・テレグラフは、国際原子力機関(IAEA)の当局者が
約2年前に、日本の原発の耐震安全指針は時代遅れで、巨大地震が発生した場合は
持ちこたえることができない可能性があると警告していたことが分かったと、内部
告発サイト「ウィキリークス」が入手した米外交公電を基に伝えた。
 報道によると、IAEA当局者は、2008年12月に主要国(G8)の原子力
安全保障を協議する会合で警告した。日本は06年に原発耐震指針を25年ぶりに
改定していた。IAEA当局者は、日本では過去35年間にたった3回しか指針が
改定されていないと説明、IAEAが内容を再調査していると語ったという。
 会合で、この当局者は最近発生した地震はいくつかの原発の耐震設計基準を超えて
いると指摘し、深刻な問題だと懸念を示した。日本政府は警告を受け、原発の安全性
を高める約束をしたという。(共同)