原発推進派が大勝、反対派は1議席減 山口県上関町議選

山口県上関町への中国電力の原発建設計画を最大の争点とする上関町議選は14日、投開票
され、12人の新議員が決まった。今回から定数が2削減されるなか、推進派は9人が当選
し過半数と現有議席を維持した。反対派は3人が当選したが、1議席を減らした。
新議員は全員が無所属。内訳は推進派が現職6人、新人3人。反対派は現職2人、新人1人
だった。
欠員1の現議席は推進派9人、反対派4人。選挙には推進派11人、反対派6人の計17人
が立候補し、「原発交付金を生かした町づくり」「原発に頼らず自然を生かした振興を」
などと訴え、激戦を展開した。
1982年、当時の町長が誘致を表明してから7度目の選挙。今回も含め、すべて推進派
が多数を占めた。当日有権者数は3270人。投票率は90・24%(前回88・11%)。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201002150062.html


「原発財源の町づくりを」、盛り上がる推進派/山口新聞

「原発財源の町づくりが進むぞ」。中国電力の上関原発計画をめぐって推進派、反対派に
よる議席争いが注目された上関町議選(定数12)。14日の投開票で推進派は9人が
当選。反対派は3人当選にとどまった。推進派は過去7回の町議選で最高の議会構成比率
を確保した。安定多数の維持で推進派は原発共存の町づくりに向けて盛り上がった。
一方で反対派は反原発運動の根強さを示した。

「原発に反対する上関町民の会」が推薦した5人の合同事務所には開票後、多数の支持者
が集まった。
同町民の会事務局長の山戸貞夫氏は「残念な結果に終わったというのが事実。議会活動は
厳しい状況が続くが百戦錬磨の人たちがいるので、そんなに力は落ちない」と残念そうな
表情で語った。
初出馬で落選した高島美登幸(57)は「(上関町に)定住をを決めて3カ月。短い選挙戦
だったが、これだけの支持をいただいたのはありがたい。期待に応えられなかったのは申し
訳ない」と淡々と語った。
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2010/0215/2p.html