東京都、飲料水の配布開始 乳児向けに24万本
2011年3月24日 夕刊

東京都の金町浄水場(葛飾区)の水道水から、乳児の摂取に関する暫定指標値の2・1倍の放射性ヨウ素が検出されたことを受け、都は24日、
給水区域に住む乳児向けに24万本のペットボトル飲料水の配布を始めた。

大田区平和島の民間物流施設「センコー平和島PDセンター」では、同日午前8時ごろから、
大震災後に都が購入したり、メーカーから提供を受けたりした飲料水の搬出作業が行われた。

施設には「救援物資輸送車」のステッカーを張ったトラックが次々に到着。550ミリリットル入りペットボトル24本が入ったケースを、作業員が荷台に積み、
給水区域の23区全域と武蔵野、三鷹、町田、多摩、稲城各市へ向けて出発した。

ペットボトル飲料水を買い占めするケースもあることから、都は区市を通じ、乳児約8万人に対し3本ずつを提供する。
作業は午後も行われ、同日中に各区市に届く予定。

作業に立ち会った都福祉保健局の職員は
「ただちに健康に影響が出るわけではないが、都民の不安解消のためにも供給が必要と判断した。メーカーにも増産を要請しており、慌てず冷静に対応してほしい」と呼び掛けた。