大気破壊 3
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0014名無電力14001
2010/10/30(土) 09:49:56夕刊フジ 9月14日(火)16時57分配信
既存の抗生物質では歯が立たない「多剤耐性菌」の脅威が進行している。
帝京大学医学部附属病院で58人の感染者を出した「多剤耐性アシネトバクター(MRAB)」に、独協医大で国内で初めて確認されたNDM1遺伝子を持つ新型「多剤耐性菌」。
いずれも聞き慣れないものだが、一体どんな問題点があるのか。専門医に聞いた。
現在、多剤耐性菌で問題になっているのは3つ。帝京大などで見つかっている「多剤耐性アシネトバクター」と、今月、独協医科大学病院が公表した「NDM1」遺伝子を持つ「多剤耐性大腸菌」。
そして、昨年、九州大学病院が見つけたKPCという抗生物質分解酵素を持つ「多剤耐性肺炎桿菌」だ。
順天堂大学医学部附属順天堂医院感染対策室長の堀賢准教授は、「感染症には、病院内で感染が広がる“院内感染”と、健康な人が感染する“市中感染”がある。
現在、問題となっている『多剤耐性アシネトバクター』は院内感染に限られますが、NDM1遺伝子を持つ『新型の多剤耐性菌』は市中感染する可能性がある」という。
NDM1遺伝子をもつ耐性菌はこれまでも人体にある大腸菌などから見つかっている。
この遺伝子はサルモネラ菌や赤痢菌など毒性の強い細菌に運ばれ健康な人にも広がる可能性がある。
つまり、食中毒などで、抗生物質が効かずに重症化しやすくなる恐れがあるのだ。
東京慈恵会医科大学分子疫学研究室の浦島充佳室長は、「安易に抗生剤を処方する社会においては、急にではありませんが、徐々に(何年もかかって)広がる可能性があります。O157などの大腸菌やサルモネラ菌に移行すると治療が困難になるかもしれません」と指摘する。
一方、九州大で見つかったKPCは、「多剤耐性アシネトバクター」同様、院内感染に関わる多剤耐性菌。
群馬大学大学院医学系研究科の池康嘉教授は、「米ニューヨークで10年以上前に見つかり、世界中に広がる懸念のある多剤耐性肺炎桿(かん)菌です」と説明。
KPCが発見された九大の女性患者は、ニューヨークの病院から転院しており、“輸入”された可能性がある。
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