飛び火する可能性について


中国、世界の2割を投資 石油・ガスの権益確保で
2010年11月30日 16時41分【ロンドン共同】

中国企業が国外の石油・天然ガス開発の権益確保などに投じた資金は今年1〜10月で約246億ドル(約2兆700億円)に達し、
世界の同分野における投資額の約2割を占めたことが、英資源コンサルタント会社ウッドマッケンジーの30日までの調査で分かった。

経済成長に伴うエネルギー消費の増加が長期にわたり続くとの見通しで、中国企業が積極的に石油・天然ガスの権益買収に乗り出している実態を裏付けている。

約2年前には、石油・天然ガス分野における投資額に占める中国企業の比率は約4%に過ぎなかったといい、急速に存在感を増している。

国有石油大手の中国石油化工は今年、カナダの油田権益やブラジルの石油会社への出資などで131億ドルを投じた。
米テキサス州の天然ガス権益などを取得した同大手、中国海洋石油の総投資額は58億ドルだった。

07〜08年の原油高騰に衝撃を受けた中国企業は、長期的な価格上昇を見込み、権益確保により積極的な経営姿勢を強めたとウッドマッケンジーは分析。

国際エネルギー機関によると、中国の09年のエネルギー消費量は石油換算で22億5200万トンと米国を抜いて世界最大になった。